電子契約は無料で始められますが、「無料プラン」「無料トライアル」「受け取る側として無料」「基本料0円の従量課金」を分けて選ぶ必要があります。期限を区切らず無料で送るための選択肢は無料プランで、件数とユーザー数の上限を確かめることが出発点です。根拠根拠 2026年10月3日〜8日に確認した公式ページで23製品を比べると、送る側の無料プランを無料で送れる範囲まで確認できたのは8製品でした。「無料トライアルがある」の判定は満たす7・条件付き7、相手方が登録不要で署名できるかは満たす8・条件付き3、無料で署名できるかは満たす7・条件付き2です。根拠根拠根拠根拠根拠根拠 ただし、無料の範囲を超えると基本料金や送信料がかかり、当事者型の署名では相手方にも登録や電子証明書の費用が必要な製品があります。根拠根拠根拠
紙の契約書に押印して郵送する業務を電子契約に切り替えるときは、取引先とのやり取りをオンラインで完結できるかを無料の範囲で試してから、自社の運用を決める方法があります。
電子契約の「無料」は4つの形がある
期限を区切らず、決まった件数の範囲で無料送信を続ける選択肢が無料プランです。例えばサインタイムは「期間の定めなし 合計10通まで無料」と案内しています。根拠 電子契約システムを選ぶ際は、誰の、どの操作が無料なのかを先に読み分けましょう。
| 無料の形 | 何が無料か | いつまで無料か | 無料を超えると | 23製品での例 |
|---|---|---|---|---|
| 無料プラン | 送る側の基本料と所定の送信枠 | 試用期間ではなく件数などで制限 | 有料プラン・有料利用へ切り替え | サインタイム:フリープラン、期間の定めなし 合計10通まで無料。根拠 |
| 無料トライアル | 有料機能の試用 | 指定された試用期間 | 継続条件を確認し、有料契約などを選ぶ | Dropbox Sign:主要な有料機能を30日間無料で試用。根拠 |
| 受け取る側として無料 | 相手方としての受信・署名など | 受信者向けの利用条件による | 自社から送る条件は別に確認 | シヤチハタクラウド:ゲストユーザー(認印)は料金0円・アカウント登録不要。根拠 リーテックスデジタル契約:ENTRYは¥0/月、契約受け取りのみ。根拠 |
| 基本料0円の従量課金 | 月額の基本料金 | 期間の区切りなし(無料なのは基本料だけ) | 送るたびに送信料 | ベクターサイン:基本サービスは基本料金0円、送信1通400円(税込440円)、月の送信数に上限なし。根拠 |
受け取りが無料でも、自社からの送信まで無料とは限りません。また、トライアル終了後の扱いも一律ではなく、Zoho Signは14日間の終了後、有料プランへ変更しなければ無料プランへ自動で移り、データはそのまま維持されます。根拠
無料プランがある製品と無料で送れる件数
送る側の無料プランについて、無料で送れる範囲まで公開情報で確認できたのは、次の8製品です。無料枠が月ごとの製品、累計の製品の順に分け、その中は製品名の順で並べています。ユーザー数が分かる製品は併記し、有料欄には今回確認できた最も低いプランの表示値、または従量課金の条件を載せました。
| 製品 | 無料のプラン名 | 無料で送れる範囲 | ユーザー数 | 有料に切り替えたときのいちばん低いプラン・料金 |
|---|---|---|---|---|
| Dropbox Sign | 無料アカウント | 署名依頼 月3件まで。根拠 | — | Essentials 個人 $15 USD/月、180 USドル(年間払い)から。根拠 |
| freeeサイン | 法人向け 無料 | 電子サイン無料枠 1通/月 | 3名。根拠 | 個人事業主向け スターター 1,280円、送信10通/月。根拠 |
| GMOサイン | お試しフリープラン | 署名依頼 月5件まで、契約印タイプのみ | 1ユーザーのみ。根拠 | ライト:年間契約8,800円/月(税込9,680円)、単月契約9,500円/月(税込10,450円)。根拠 契約印タイプの送信料100円/件(税込110円)。根拠 |
| WAN-Sign | 無料プラン | 認印版10件送信/月まで、実印版3件締結/月まで(電子証明書の発行料は別途)、電子データ管理 累計10件まで。根拠 | — | 初期費用・月額費用0円。根拠 有料プランでは、認印版は送信1件ごとに100円、実印版は契約締結1件ごとに300円(税抜)。根拠 データ管理料は別途かかります(次の節)。根拠 |
| Zoho Sign | 無料 | エンベロープ5件/月 | 1ユーザーのみ。根拠 | スタンダード ¥1,420/ユーザー/月額(年間払い)。根拠 |
| クラウドサイン | Free Plan | 送信件数 月2件まで | 1名まで。根拠 | Light 月額11,000円(税込12,100円)、送信件数ごと220円(税込242円)。根拠 契約期間は当初1年間、その後1年単位の自動更新。根拠 |
| サインタイム | フリープラン | 期間の定めなし 合計10通まで。根拠 | — | 電子契約:年額払いで月額7,880円(年額94,560円、税込104,016円)。根拠 月50通までは送信追加料金なし。根拠 |
| 契約大臣 | フリープラン | 送信件数 累計2件 | 1人。根拠 | 基本料金 スタータープラン年額(2,020円/月)。根拠 |
—は今回の調査範囲では確認できず。未確認は、機能の非対応、低品質、ベンダーによる情報の非公開を意味しません。
23製品の料金・送信料と出典を比較表で並べて確かめると、表に載せていない製品も同じ項目で確認できます。
freeeサインの有料欄は個人事業主向けの料金ページの金額で、法人向けの有料プランの金額ではありません。根拠 GMOサインの「お試しフリープラン」とfreeeサインの「法人向け 無料」は、名称や説明に試用を示す語があっても、ここでは0円の無料プランとして扱い、試用期限は補っていません。根拠根拠 BtoBプラットフォーム 契約書の「フリープラン」、SMBCクラウドサインの「Freeプラン」は名称の記載がありますが、無料で送れる範囲は確認できなかったため8製品には含めていません。根拠根拠 取引先向けのDocYouの招待プランや、BtoBプラットフォーム 契約書のゴールドプランに含まれる通常署名無料100通/月も、送る側の無料プランとは分けています。根拠根拠
無料プランで使える署名方式に制限がある製品
無料件数だけでなく、署名方式も確認が必要です。 一般に、立会人型はサービス事業者の電子証明書で署名する方式、当事者型は署名する本人の電子証明書を使う方式です。GMOサインの無料の署名依頼は契約印タイプ(立会人型)のみです。根拠 契約大臣のフリープランは電子署名が利用不可で、タイムスタンプ・書類保管・合意締結証明書は利用できます。根拠 WAN-Signの実印版(当事者型)は、無料プランでも電子証明書の発行に1署名者につき8,000円/年が必要です。根拠
無料の範囲を超えたときにかかる料金
有料利用の費用は、月額+送信料、基本料0円の従量課金、月額に送信件数を含む形、ユーザー単位の課金に分かれます。根拠根拠根拠根拠 月に何件送るかに加え、何人で操作するかを決めてから、有料欄を読んでください。
月額+送信料の例は、前表のGMOサインのライト、クラウドサインのLightです。根拠根拠 基本料0円で送るたびに課金する例は、ベクターサインの基本サービスで、送信1通400円(税込440円)がかかります。根拠 WAN-Signも基本プランの初期費用・月額費用は0円ですが、電子データ管理には別の上限があり、累計10件まで無料、電子データ管理有料プランは月額10,000円/式・5,000件ごとです。根拠 送信枠だけで継続費用を判断しないでください。
月額に送信件数を含む例では、サインタイムの電子契約は月50通までは送信追加料金なし、ベクターサインのプラン5は月間コース5通/1,200円/月(税込1,320円)です。根拠根拠 ユーザー単位では、Zoho Signのスタンダードが¥1,420/ユーザー/月額(年間払い)、Dropbox SignのStandardが$25 USD/ユーザー/月、600 USドルから(年間払い)と表示されています。根拠根拠 GMOサインの当事者型電子署名(実印タイプ)は300円/件(税込330円)で、契約印タイプと送信料が異なります。根拠 また、SMBCクラウドサインは2027年1月から送信件数ごとの費用とライトプランの月額固定費用を改定すると案内しています。根拠 税込・税抜、年間契約・単月契約、円・ドルがそろっていないため、金額の大小だけで比べず、比較表で条件を確かめて自社の総額を試算しましょう。
無料トライアルで試せる製品と期間
「無料トライアルがある」の判定は、23製品中、満たす7・条件付き7・満たさない0・確認できず9です。無料プランの有無とは別の判定であり、有料機能を試したい場合は対象プランと期間を確認します。

30日間はDropbox Sign・OneSpan Sign・SIGN Butlerで、いずれも判定は「満たす」です。根拠根拠根拠 期間を確認できた条件付きの製品は、以下のとおりです。
15日間のシヤチハタクラウドは、トライアルではタイムスタンプや会社印など一部の有料オプション機能を使えません。根拠 14日間はZoho Signとfreeeサインで、前者はクレジットカード不要、後者はStandardプランの試用です。根拠根拠 クラウドコントラクトは、登録から2週間(または期間内に10件の締結)となります。根拠 paperlogicは1ヶ月間、マネーフォワード クラウド契約も1ヶ月間(期間は個人事業主向けの料金ページの記載)で、後者の無料トライアルは1事業者につき1回です。根拠根拠 DocYouは**申し込みから翌月末まで(最大2ヶ月)**と案内しています。根拠 「満たす」のうち、BtoBプラットフォーム 契約書・Docusign eSignature・DottedSign・WAN-Signは、今回集めた記載ではトライアルの期間が分かりません。根拠根拠根拠根拠 WAN-Signの判定根拠は導入事例にある利用者の発言なので、現在の期間や対象は申し込み前に確認してください。根拠 ほかの9製品は、このトライアル条件を満たすか公式ページで確認できませんでした。このうちGMOサイン・クラウドサイン・サインタイム・契約大臣は、トライアルの判定が「確認できず」でも、前の節の無料プランで試せます。根拠根拠根拠根拠 期限付きの試用が必要なのか、少数の無料送信で足りるのかを分けて選びます。条件付きの理由が判定データに記載されていないものは推測せず、上記の期間・対象・制限を個別に確かめてください。
相手方は無料・登録不要で署名できるか
相手方の条件は、「登録不要」が満たす8・条件付き3・満たさない1・確認できず11、「無料」が満たす7・条件付き2・満たさない0・確認できず14です。登録不要だから無料、無料だから登録不要、と読み替えず、2つの条件を別々に確認します。

判定上、両方を満たすのはDocusign eSignature・OneSpan Sign・SMBCクラウドサイン・契約大臣の4製品です。根拠根拠根拠根拠 ただし、SMBCクラウドサインの根拠は導入事例の発言です。根拠 条件付きでは、署名方式や認証方法で扱いが変わります。GMOサインは立会人型(契約印タイプ)なら相手方が未加入でも締結できますが、当事者型(実印タイプ)を相手方に求める場合は相手方もサービスの利用が必要です。根拠 WAN-Signの電子サイン(認印版)は、送る側がアカウントを持っていれば相手方はメールアドレスのみで締結でき、アカウント不要・費用なしです。根拠 電子証明書(実印版)では、相手方も申し込みとアカウント取得が必要で、証明書の発行費用がかかります。根拠 クラウドサインは、通常は受信者が登録なしで利用規約に同意し、書類の確認・同意を行えますが、高度な認証リクエスト機能を使う書類では受信者にも登録が必要です。根拠 DocYouは取引先の基本料・保管料が無料でも、送受信プランには1社につき月額200円の招待料があり、取引先からの書類送信費用は導入企業が負担します。根拠 登録不要の判定が「満たさない」なのはDocYouの1製品で、導入企業・取引先それぞれに利用申込の手続きが必要です。根拠 なお、判定が「確認できず」のBtoBプラットフォーム 契約書には取引先が無料IDを作成する案内、freeeサインには相手方がサービスを利用している必要はないとの記載がありますが、ここでは条件別判定を変更していません。根拠根拠 取引先に利用を依頼する前に、使う署名方式で相手方の登録・費用が変わるかを各社に問い合わせてください。
無料で始める前に確かめる3つのこと
先に確かめるのは、件数とユーザー数、署名方式、無料を超えたときの料金と契約期間の3つです。
- 件数とユーザー数:自社が月に送る契約書の数と利用者数を出し、表の上限に照合します。月ごとの枠と累計の枠を分け、保管件数の上限も確認してください。
- 署名方式と相手方の条件:取引先と使う方式を決め、その方式を無料プランで使えるか、相手方に登録・費用が必要かを確認します。方式名だけで判断せず、実際の署名依頼で選ぶ設定まで合わせましょう。
- 有料の料金と契約期間:基本料、送信料、ユーザー追加や保管の費用を確認し、年間契約・単月契約、自動更新、税込・税抜をそろえて自社の予算と照合します。
電子帳簿保存法上の保存要件は無料かどうかとは別に、自社の経理・法務と確認してください。国税庁は、請求書等をデータで受け取った場合、そのデータもルールに基づいて保存する必要があると案内しています。(nta.go.jp)
電子契約サービスを自社条件で絞るでは、「無料トライアルがある」「相手方が登録不要で署名できる」「相手方が無料で署名できる」から必要な条件を選び、記事と同じ判定で候補を確認できます。ほかの必須条件も合わせ、条件付きの製品は条件の中身を確かめながら比べましょう。
よくある質問
無料の継続利用、取引先の負担、有料への切り替えは、それぞれ分けて判断してください。
無料プランと無料トライアルの違いは?
無料プランは所定の件数内で使うもので、サインタイムは期間の定めなし・合計10通まで無料です。根拠 無料トライアルは期間限定の試用で、Dropbox Signは主要な有料機能を30日間試せます。根拠 Zoho Signは14日間の終了後、有料に変更しなければ無料プランへ自動で移り、データも残ります。根拠
相手方(取引先)にも費用や登録が要りますか?
製品と署名方式によって異なり、契約大臣は相手方の登録・費用負担が不要で、メールアドレスがあれば締結できます。根拠 WAN-Signは認印版なら相手方のアカウント・費用が不要ですが、実印版は登録と電子証明書の発行費用が必要です。根拠
無料で送れる件数は月ごとですか、累計ですか?
製品で異なり、クラウドサインは月2件まで、GMOサインは月5件までです。根拠根拠 契約大臣は累計2件、サインタイムは合計10通までなので、毎月同じ件数が使える枠とは区別してください。根拠根拠 WAN-Signは認印版10件送信/月までに対し、電子データ管理は累計10件までです。根拠
無料から有料に切り替えると最低いくらかかりますか?
料金の形と自社の使い方が違うため、1つの金額では答えられません。GMOサインのライトは年間契約8,800円/月(税込9,680円)に、契約印タイプ100円/件(税込110円)の送信料が加わります。根拠 WAN-Signの基本プランは月額費用0円ですが、有料プランの認印版は送信1件ごとに100円(税抜)で、電子データ管理料も別に確認が必要です。根拠 表と比較表を使い、送信件数・利用者数・保管量を当てはめて判断してください。
まとめ
無料で送る製品は、まず月ごとか累計か、何人で使うかを表に照合して選びます。2026年10月3日〜8日に確認した公式ページを基に、無料送信の範囲を確認できた8製品を掲載し、無料トライアルの判定は満たす7・条件付き7に分けました。取引先の登録・費用は署名方式でも変わるため、無料の件数だけで決めず、相手方の条件と有料移行後の負担まで確認してください。根拠根拠 自社の件数・利用者数・署名方式を決め、条件が合う製品から試しましょう。
