外国籍の従業員が増えた企業や海外拠点を持つ企業では、勤怠管理の画面を多言語で使えるかどうかが選ぶときの条件になります。外国籍の従業員が使う勤怠管理システムの英語対応を確かめるときは、「英語という言語名が載っているか」と「必要な操作画面が英語になるか」を分けて確認してください。従業員の打刻、休暇などの申請、上長の承認では、使う人も確認すべき画面も異なります。
2026年10月4日〜7日時点の公式ページを根拠に、SaaS Facts が公開する勤怠管理システム23製品を整理しました。「英語の操作画面に対応」の条件別の確認結果は、満たす5製品・条件付き1製品・満たさない1製品・今回の調査範囲では確認できず16製品です。
本稿でいう英語対応は、操作画面の言語です。英語での問い合わせ対応、英語のマニュアル、海外拠点のタイムゾーンへの対応は今回の調査項目に含めておらず、後半の問い合わせ票に分けて載せています。
英語で使える勤怠管理システムは23製品のうちどれか
「英語の操作画面に対応」を満たすのは、COMPANY 勤怠管理出典、WiMS/SaaS 勤務管理システム出典、キンタイミライ出典、タッチオンタイム出典、楽楽勤怠出典の5製品です。e-就業OasiSは英語表示切替機能が有償の追加オプションのため「条件付き」です。出典 CLOUZA(クラウザ)は公式FAQに「英語版のご用意はございません」とあり、「満たさない」と判定しています。出典 残る16製品は「今回の調査範囲では確認できず」で、英語画面がないという意味ではありません。

最初に残す候補は、自社の必須条件によって分かれます。英語の操作画面が必須なら、次の判定表の「満たす」から確認し、有償オプションも検討対象にする場合は「条件付き」を加えてください。「今回の調査範囲では確認できず」の製品を候補に含める場合は、英語画面の有無を各社へ確かめる作業が残ります。
管理者も英語で使うなら、言語名だけで判断せず、管理画面の記載まで読みます。今回の対応言語の記録で、管理画面・打刻画面を明示しているのはタッチオンタイムです。出典 一方、日々の運用で申請・承認まで英語を必要とする場合は、その画面も確認対象に加えます。申請画面を個別に挙げた英語化の範囲は、今回の調査範囲では確認できずという結果です。製品を残す判断と、必要な画面の確認を終える判断を分けて進めましょう。
読む順序は、次のとおりです。
- 23製品の判定表で、英語画面の確認結果と条件を確認する。
- 対応言語と対応範囲の表で、自社が必要とする画面の記載を探す。
- 打刻方法・申請・承認の一覧で、現在の運用と照合する。
- 公式ページで確認できなかった点を、製品名と自社の利用条件を添えて問い合わせる。
この順で整理すると、社内説明でも「公開情報で確認できたこと」と「回答を待っていること」を分けて示せます。問い合わせ前に候補を決め切る必要はありません。どの条件を確認すれば候補に残せるかまで明らかにすることが、この比較の目的です。
「英語の操作画面に対応」の製品別判定を23製品で見る
表は、満たす→条件付き→満たさない→今回の調査範囲では確認できずの順です。同じ区分の中は、SaaS Facts の調査データにある製品の並び順とし、料金や言語数による順位は付けていません。「今回の調査範囲では確認できず」の区分は、対応言語の記載がある2製品を先に置き、対応言語の項目も「今回の調査範囲では確認できず」の14製品を最終行にまとめました。
「判定」と「公式ページに書かれた対応言語」は別の列にしました。対応言語の欄には、確認できた言語名や表記をそのまま載せています。公式ページの文章が記録されている製品は、該当する記載を引用しました。
| 製品名 | 判定 | 公式ページに書かれた対応言語・記載 | 出典ページ |
|---|---|---|---|
| COMPANY 勤怠管理 | 満たす | 英語・中国語出典出典 | 公式の製品ページ |
| WiMS/SaaS 勤務管理システム | 満たす | 日本語・英語・中国語出典出典出典 | 勤務管理の機能一覧、共通機能 |
| キンタイミライ | 満たす | 英語出典 | 公式FAQ |
| タッチオンタイム | 満たす | 英語・英語表記出典出典 | 柔軟な設定、機能一覧 |
| 楽楽勤怠 | 満たす | 英語出典 | 公式の機能一覧 |
| e-就業OasiS | 条件付き | 日本語、「英語表示切替機能・プロジェクト工数管理機能があります(有償)」出典出典 | 製品紹介、公式FAQ |
| CLOUZA(クラウザ) | 満たさない | 「英語版のご用意はございません」、動作保証は日本語OSのみ出典 | 公式FAQ |
| KING OF TIME | 今回の調査範囲では確認できず | 英語・英語対応出典出典 | 公式の導入事例、公式トップページ |
| 奉行Edge 勤怠管理クラウド | 今回の調査範囲では確認できず | インドネシア語・スペイン語・タイ語・ベトナム語・ポルトガル語・ミャンマー語・英語・韓国語・中国語(簡体字)出典出典出典出典出典出典出典出典出典 | 打刻・申請承認の機能ページ |
| ADVANCE勤怠クラウド、Edge Tracker 勤怠管理、freee勤怠管理、ICタイムリコーダー、koiki、TeamSpirit 勤怠、Universal 勤次郎、キンコン、ジョブカン勤怠管理、ジンジャー勤怠、ハーモス勤怠、マネーフォワード クラウド勤怠、マネーフォワード クラウド勤怠Plus、レコル(14製品) | 今回の調査範囲では確認できず | 対応言語の項目も今回の調査範囲では確認できず | — |
判定の列は SaaS Facts の条件別の確認結果、対応言語の列は公式ページの記載です。最終行の14製品は対応言語の記載を得られていないため、出典欄を「—」としています。
「対応言語の記録がある」と「英語画面の条件を満たす」は別の集計
「操作画面の対応言語」という調査項目は、公開情報で確認できた製品が9、確認保留が0、今回の調査範囲では確認できずが14です。この9製品には、英語版を用意していないという回答を確認した製品も含まれます。
一方、「英語の操作画面に対応」は、その条件を満たすかどうかの判定です。集計は5・1・1・16となり、対応言語の記録がある9製品すべてを「英語で使える」とは扱っていません。
KING OF TIMEには「英語」「英語対応」、奉行Edge 勤怠管理クラウドには「英語」を含む対応言語の記録があります。出典出典出典 この2製品は、SaaS Facts の条件別の確認結果では「今回の調査範囲では確認できず」です。判定は、英語の操作画面に対応すると言えるだけの根拠があるかで決めており、言語名の記録だけでは変えていません。そのため、公式ページの記載を判定とは別の列に示しました。候補に入れる際は、記載がどの画面・利用条件を対象とするかを確認してください。
満たす5製品で公開情報から確認できた記載
COMPANY 勤怠管理は、公式の製品ページで「英語」「中国語」の記載を確認しています。出典出典 画面ごとの英語化の範囲は今回の調査範囲では確認できず、追加の確認が必要です。
WiMS/SaaS 勤務管理システムは、勤務管理の機能一覧に「言語」「日本語」「英語」の記載があり、共通機能の公式ページで「中国語」も確認しています。出典出典出典 言語ごとに出典ページが異なるため、表でも両方を示しました。
キンタイミライは、公式FAQで「英語」の記載を確認しています。出典 打刻画面・申請画面・管理画面を分けた対応範囲は、今回の調査範囲では確認できずという結果です。どの役割の利用者が英語を必要とするかを伝え、対象画面を確かめます。
タッチオンタイムは、機能ページに「管理画面・打刻画面を英語表記にすることができます」と記載しています。出典 機能一覧でも「英語表記」を公開情報で確認しました。出典 言語名に加えて画面の範囲を読めるため、自社の作業に必要な画面と照合してください。
タッチオンタイムの製品ページで英語表記の出典と他の項目の確認結果を見ると、問い合わせ前に確認事項を整理できます。出典
楽楽勤怠は、公式の機能一覧に「英語対応」とあり、「システム上の表記を英語に変更することができます」と説明しています。出典 個別の画面については、次の対応範囲の表と問い合わせ票で確認事項を整理してください。
条件付きの1製品は、有償オプションを含めて判断する
e-就業OasiSは「日本語」の記録があり、公式FAQの追加オプションに関する回答では「英語表示切替機能・プロジェクト工数管理機能があります(有償)」と記載されています。出典出典 英語表示切替機能が有償の追加オプションであるため、判定は「条件付き」です。出典 検討時は、英語表示切替機能を利用する前提を見積依頼に入れてください。追加オプションの利用対象、申し込み方、英語になる画面を合わせて聞けば、画面の確認と契約時の条件確認をつなげられます。オプションの金額は、本稿では扱っていません。
e-就業OasiSの製品ページで有償オプションのFAQと他の確認結果を見るから、問い合わせに使う根拠を確認できます。出典
満たさない1製品は、公式FAQの回答を根拠にする
CLOUZA(クラウザ)の公式FAQには、「英語版のご用意はございません」とあり、動作保証しているのは日本語OSのみと説明されています。出典 この回答を根拠に、英語の操作画面の条件を「満たさない」と判定しています。出典 英語の操作画面を必須条件にする場合、この確認結果を社内の比較資料にもそのまま記載してください。根拠が得られなかった製品と、公式ページで条件を満たさないと確認した製品は、同じ区分にまとめないことが大切です。
残る16製品は、記載の有無で問い合わせ方を分ける
英語画面の判定が「今回の調査範囲では確認できず」の16製品は、上の判定表に製品名をすべて載せています。対応言語の記録がある2製品では、その記載が対象とする画面や条件を確かめます。残る14製品では、まず英語の操作画面を提供しているかを聞いてください。
社内の候補一覧には、「今回の調査範囲では確認できず」と記録してください。問い合わせを担当する人、確認したい条件、回答を記録する欄を設ければ、回答を得る前に採用条件を満たした扱いにすることを防げます。
対応言語と対応範囲は、公式ページでどこまで読めるか
対応言語の調査項目に記録がある9製品を、言語名と画面の範囲で見比べます。ここには英語版について否定の回答を確認した製品も含むため、9製品すべてが英語対応という意味ではありません。
表の順番は、前の判定表から該当する9製品を抜き出した順です。「画面の範囲」は、今回の対応言語の記録から読み取れる内容に限っています。公式ページ全体のどこにも記載がない、という意味ではありません。
| 製品名 | 確認できた対応言語・記載 | 画面の範囲について読み取れること | 条件・追加で確認すること |
|---|---|---|---|
| COMPANY 勤怠管理 | 英語・中国語。出典出典 | 画面別の範囲は今回の調査範囲では確認できず | 打刻・申請・管理の各画面を確認 |
| WiMS/SaaS 勤務管理システム | 日本語・英語・中国語。出典出典出典 | 画面別の範囲は今回の調査範囲では確認できず | 言語の記載がある勤務管理・共通機能の対象範囲を確認 |
| キンタイミライ | 英語。出典 | 画面別の範囲は今回の調査範囲では確認できず | 利用予定の端末と画面を指定して確認 |
| タッチオンタイム | 英語・英語表記。出典出典 | 「管理画面・打刻画面を英語表記にすることができます」と記載出典 | 申請画面を個別に挙げた範囲は今回の調査範囲では確認できず |
| 楽楽勤怠 | 英語。出典 | 「システム上の表記を英語に変更することができます」と記載出典 | 「システム上の表記」に含まれる各画面を確認 |
| e-就業OasiS | 日本語、英語表示切替機能。出典出典 | 画面別の範囲は今回の調査範囲では確認できず | 英語表示切替機能は追加オプションで「有償」。出典 |
| CLOUZA(クラウザ) | 「英語版のご用意はございません」。出典 | 英語版を用意していないという回答を確認。出典 | 動作保証しているのは日本語OSのみ。出典 |
| KING OF TIME | 英語・英語対応。出典出典 | 画面別の範囲は今回の調査範囲では確認できず | 記載の対象範囲を確認。英語画面の判定は「今回の調査範囲では確認できず」のまま |
| 奉行Edge 勤怠管理クラウド | インドネシア語・スペイン語・タイ語・ベトナム語・ポルトガル語・ミャンマー語・英語・韓国語・中国語(簡体字)。出典出典出典出典出典出典出典出典出典 | 対応言語の記録から、打刻・申請・管理の画面別の範囲は今回の調査範囲では確認できず | 言語の記載と、英語画面の条件を満たすかの判定を分けて確認 |
打刻画面は、利用する端末を指定して確かめる
従業員が毎日使う打刻の入口を先に決めてください。個人のパソコン、個人のスマートフォン、職場で共有する端末のうち、どれを使う予定かを問い合わせ票に書きます。そのうえで、予定する入口で表示言語を英語にできるかを聞きましょう。
確認したいのは、ボタンの表記だけではありません。打刻が受け付けられたことを示す表示、入力が必要な場合の案内、操作に失敗した場合のメッセージも、必要な確認対象に含めます。これらは製品ごとの確認済み仕様ではなく、導入前に確かめる操作の例です。
共有端末を使う場合は、前の利用者が選んだ言語が次の利用者にも適用されるか、本人を選ぶ前に言語を変更できるかを質問します。個人端末と共有端末では、言語の切り替え方について確認したい条件が違うためです。
申請画面は、入力から結果の確認までを一続きで見る
今回の9製品について、申請画面を個別に挙げた英語表示の範囲は、今回の調査範囲では確認できずという結果です。申請・承認の機能があるという事実は、申請の入力欄や承認結果の表示が英語になることの根拠にはしていません。
各社へ確認するときは、「休暇申請は英語ですか」だけで終えず、申請の種類を選び、日付や理由を入力し、送信後の状態を確認するまでの範囲を伝えてください。差し戻しを受けた後に内容を直して再申請する場面も、自社で必要なら確認に加えます。
従業員が英語、上長が日本語を使う予定なら、その組み合わせで説明を依頼します。画面の言語と、従業員や上長が自由入力する理由・コメントの言語は分けて考え、自由入力した文章がどう表示されるかも質問してください。
管理画面は、承認者と人事担当者の作業を分ける
管理者に英語の画面が必要かどうかは、管理を担う人の役割から決めます。直属の上長が申請を承認する場面と、人事担当者が従業員情報や勤怠の締め処理を管理する場面を、自社の作業として書き出しましょう。
その作業一覧を使って、どの権限の利用者が、どの画面を英語で使う必要があるかを指定します。「管理画面に対応」という説明があっても、自社で予定する作業一式を確かめるには、画面名と操作をそろえた質問が必要です。
日本語で管理する人と英語で管理する人がいる場合は、同じ勤怠データをそれぞれの表示言語で確認できるかを質問します。今回の調査結果だけでは、利用者ごとの設定や同時利用時の言語を判断できません。
多言語の記載は、自社で必要な言語と照合する
表には英語以外の言語も載せましたが、条件として判定しているのは「英語の操作画面に対応」だけです。他の言語については、公式ページに書かれた言語名の記録として読んでください。
外国籍の従業員がいるという理由だけで、必要な言語を英語に固定する必要はありません。実際に画面を使う従業員と承認者に、業務で読める言語を確認し、必要な言語と必要な画面の組み合わせを整理します。
言語名が一致しても、英語と同じ画面がその言語になるかは別の確認事項です。複数言語を使う予定なら、言語ごとに打刻・申請・管理の範囲を尋ね、言語数だけで候補の優劣を決めないようにしましょう。
表示言語を切り替える単位は、今回の調査範囲では確認できず
従業員ごと、アカウントごと、事業所ごとなど、どの単位で表示言語を切り替えるかは、今回の事実では確認できていません。英語という言語名や「切替機能」の記載から、設定の単位を推測して埋めないでください。
必要条件には、「英語を使う従業員と日本語を使う従業員を同じ事業所で管理したい」のように、運用の形を書いてください。従業員本人が変更するのか、管理者が設定するのか、変更後に再度ログインすると言語が維持されるかまで聞けば、日常の手順を検討できます。
英語でのサポートは、画面の対応言語と分けて問い合わせる
外国籍の従業員が直接問い合わせる運用なのか、日本語を使う社内担当者が質問を取りまとめる運用なのかを先に決めます。前者なら利用者本人が英語で質問できる窓口と受付条件、後者なら社内担当者が参照できる説明資料を確かめてください。
英語画面を表示できることと、操作で困ったときに英語で解決できることは、それぞれ確認が必要です。窓口の言語、資料の言語、社内で説明する担当者を並べ、誰が従業員を支援するかを決めましょう。
満たす・条件付き6製品の打刻方法と申請・承認を比較する
打刻方法と申請・承認の2項目は、23製品すべてについて公開情報で確認しています。そのうち、英語画面の条件を「満たす」5製品と「条件付き」1製品について、確認できた主な打刻方法と申請・承認の内容を並べました。順番は判定表と同じです。
打刻方法・申請・承認の事実は、それらの操作画面の言語を保証するものではありません。 以下は「英語の操作画面に対応する、または条件付きで対応する製品が示す機能」の一覧です。各機能を英語で操作できるかは、前の対応範囲の確認と組み合わせて判断してください。
| 製品名 | 公開情報で確認した主な打刻方法 | 公開情報で確認した申請・承認 |
|---|---|---|
| COMPANY 勤怠管理 | WEB打刻、ICカード打刻、スマホからの打刻やそれに伴う位置情報の取得。出典出典出典 PCのログオン時刻とログオフ時刻を客観打刻として記録。出典 | モバイルの申請・承認機能を確認。出典 |
| WiMS/SaaS 勤務管理システム | PC・スマートフォンからのWEB打刻、ICカードリーダー等外部機器からの取込み。出典出典 地図オプションを利用すると、スマートフォンのGPS機能から位置情報を取得し、打刻位置を地図上で確認。出典 | 残業申請、休日出勤申請、有休取得申請、代休取得申請、振替休日申請、その他汎用申請/部門長承認(1~10段階)、部門長代理承認。出典 |
| キンタイミライ | Web打刻、iPhone+GPS打刻、PC+ICカード打刻、iPad+QRカード打刻、PC+Windowsログオン。出典出典出典出典出典 | ワークフローとして、勤務者自身による申請、管理者による承認を確認。出典 |
| タッチオンタイム | PC打刻、スマホ・携帯打刻、ICカード打刻、指紋打刻、指静脈打刻。出典出典出典出典出典 | 打刻申請、休暇申請、最大5段階の承認ルート。出典 打刻漏れや誤打刻の修正、深夜残業、休日出勤、有休申請、承認・棄却を確認。出典 |
| 楽楽勤怠 | ブラウザ打刻(パソコン、スマートフォン、タブレット)、共有ブラウザ打刻、ICカード打刻、生体認証打刻(顔認証)。出典出典出典出典 | 休暇、残業、在宅勤務などの申請・承認。出典 部署・役職ごとの承認フロー設定と、複数段階の承認を確認。出典 |
| e-就業OasiS | パソコン、スマートフォン、タブレット。出典出典出典 ICカード(Felica/Felica Lite-S)での記録、顔認証での出退勤時刻の記録も確認。出典出典 | 打刻漏れ申請、残業申請、休暇申請、休日出勤申請、振替申請、遅刻早退申請、直行直帰申請などを確認。出典 承認ルートは「承認階層に制限はございません」と記載され、各階層に代理承認者を複数設定可能。出典 |
打刻方法は、従業員が実際に使う入口を選ぶために読む
パソコンで仕事をする従業員、外出先で記録する従業員、職場の共有端末を使う従業員を分け、自社で必要な打刻方法に印を付けます。表の方法すべてを使う必要はなく、必要な方法と英語表示の確認対象を結び付けることが目的です。
例えば、共有端末でICカードを使う運用を希望するなら、カードによる記録と、端末に表示される案内の言語を別々に質問します。スマートフォンを使う予定なら、利用する端末と操作の入口を伝えて、打刻から申請まで確認する画面をそろえてください。
ICカードなどの機器は、利用条件もセットで確認する
COMPANY 勤怠管理の公式ページは、事業場の入り口にICカードリーダーを設置し、社員証などをタッチする運用を説明しています。出典 タッチオンタイムでは、パソコンにUSB接続する静脈認証・ICカード認証のタイムレコーダーについて、利用にはWindowsのパソコンが必要と記載されています。出典 楽楽勤怠のICカード打刻は、専用打刻機にかざして出退勤を記録する方法です。出典 機器を使う方法を残す場合は、必要な機器の種類、調達する側、既存機器を使える条件を問い合わせ票に添えてください。確認できた機器の条件だけでは、端末本体の表示言語まで判断できません。本稿では機器の価格比較は行っていません。
承認は、段階数と担当者の役割を照合する
自社の申請経路を「従業員→直属の上長→人事担当者」のように書き、誰が申請し、誰が承認するかを整理します。そのうえで、表にある承認段階や代理承認の記載と、自社で必要な経路を照合してください。
段階数の記載がある場合も、その各段階で英語を使えるかは別に確かめます。承認者が日本語を使うのであれば、英語で申請した内容を日本語の画面で確認する運用について質問します。段階数が今回の一覧に載っていない製品は、上限を推測せず、自社の経路を提示して回答を求めましょう。
オプションの条件を、画面の言語と機能で分けて記録する
英語表示の条件と、個別機能の利用条件を一つの欄にまとめると、何のための追加条件かが分かりにくくなります。比較記録には、画面の言語に必要な条件と、打刻などの機能に必要な条件を分けて書いてください。
e-就業OasiSの英語表示切替機能は有償の追加オプションです。出典 WiMS/SaaS 勤務管理システムの打刻位置を地図上で確認する記載には、地図オプションの利用という条件があります。出典 それぞれ、自社が必要とする画面や操作に関係するかを確かめてから、見積依頼に記入します。オプションの記載が今回の一覧にない機能を、追加費用なしと扱うことは避け、費用の有無は各社への確認事項として残してください。
問い合わせ票:公式ページで確認できなかったことを各社に聞く
問い合わせでは、製品名に加えて、誰が、どの端末で、何の操作を、どの言語で行うかを伝えます。「英語対応していますか」だけでは、自社で必要な範囲と回答の範囲が一致しているかを判断できません。

以下の表は、本文中で質問を整理するための問い合わせ票です。自社の条件を記入して使ってください。各社への問い合わせ、回答の受領、操作確認は、読者側に残る作業です。
まず、自社の利用条件を記入する
次の欄を埋めてから、必要な質問を選びます。現在の運用が決まっている部分は具体的に書き、未定の部分は「未定」と残しておくと、回答で確認したい条件が明確になります。
| 記入する項目 | 記入内容の例 | 回答で判断すること |
|---|---|---|
| 利用者と必要な言語 | 従業員は英語、直属の上長と人事担当者は日本語 | 役割が異なる利用者を、必要な表示言語で運用できるか |
| 打刻に使う端末 | 個人のスマートフォン、職場の共有パソコン、ICカード用の端末 | 利用予定の入口ごとに、英語表示の対象範囲が確認できたか |
| 英語が必要な操作 | 出勤・退勤の打刻、休暇申請、申請結果の確認 | 必須の操作が確認対象から漏れていないか |
| 申請・承認の経路 | 従業員から直属の上長を経由して人事担当者へ回す | 想定する承認経路と、各担当者の表示言語を両立できるか |
| 利用拠点 | 国内拠点だけ、または海外のどの拠点も含めるか | 海外利用の条件や時刻の扱いについて追加回答が必要か |
| 追加条件の扱い | 英語表示の有償オプションを含む見積を希望するか | 希望する構成に必要な条件が回答・見積に含まれているか |
この記入欄の内容は製品の仕様ではなく、自社が各社へ伝える利用予定です。例えば「従業員は英語、上長は日本語」と記入したら、両方の役割で表示を見せてもらうよう依頼し、従業員側の説明だけで確認を終えないようにします。
16製品には、英語画面の有無と記載の範囲を聞く
次の対象製品はいずれも、「英語の操作画面に対応」の判定が今回の調査範囲では確認できずです。対応言語の記録がある場合は、その記載を示して質問します。記録が得られなかった製品は、有無から確認してください。
| 対象製品 | 今回の確認結果 | そのまま使える質問例 |
|---|---|---|
| 判定表の最終行の14製品 | 判定・対応言語とも今回の調査範囲では確認できず | 英語の操作画面を提供していますか。提供している場合、対象となる打刻・申請・承認・管理の画面と、利用条件が分かる資料をご案内ください。 |
| KING OF TIME | 「英語」「英語対応」の記録はあるが、条件の判定は今回の調査範囲では確認できず出典出典 | 公式ページの英語対応という記載は、どの利用者・端末・画面を対象としていますか。当社が予定する打刻と申請・承認の操作で、英語表示できる範囲を教えてください。 |
| 奉行Edge 勤怠管理クラウド | 対応言語に「英語」の記録はあるが、条件の判定は今回の調査範囲では確認できず出典 | 公式ページに記載された英語は、どの操作画面で利用できますか。従業員の打刻・申請と、承認者・人事担当者の操作を分けて、対応範囲と条件を教えてください。 |
回答を受け取ったら、対象画面と条件を具体的に残してください。公式ページのURL、資料名、回答日が分かる形にしておけば、別の担当者が候補を見直すときにも根拠をたどれます。
対応範囲を確認する8製品には、画面名を挙げて聞く
対応言語の記録がある9製品のうち、管理画面・打刻画面という区分まで確認できた製品を除く8製品を、下の問い合わせ対象にしています。英語版について否定の回答がある製品は、提供状況に変更があるかを確かめる聞き方に分けました。
| 対象製品 | そのまま使える質問例 |
|---|---|
| COMPANY 勤怠管理出典、WiMS/SaaS 勤務管理システム出典、キンタイミライ出典、楽楽勤怠出典、e-就業OasiS出典、KING OF TIME出典、奉行Edge 勤怠管理クラウド出典 | 英語表示の対象を、打刻画面、申請の入力画面、申請状況・結果の確認画面、承認者の画面、人事担当者の管理画面に分けて教えてください。対象外の画面や、追加設定・オプションが必要な画面も知りたいです。 |
| CLOUZA(クラウザ)出典 | 公式FAQの「英語版のご用意はございません」という回答について、提供状況に変更はありますか。変更がある場合は、対象画面と利用条件を教えてください。 |
タッチオンタイムは管理画面・打刻画面の英語表記を公開情報で確認していますが、申請画面を個別に挙げた範囲は今回の調査範囲では確認できず、追加確認が必要です。出典 申請を英語で行う必要がある場合は、「休暇などの申請入力、結果確認、承認・棄却の操作は英語表示の対象ですか」と追加で聞いてください。
対象画面の一覧が回答に含まれていなければ、自社で必要な画面名を書いて再確認します。「従業員向け」「管理者向け」といった括りだけでは判断しきれないときは、操作の途中から日本語になる部分があるかまで説明を求めましょう。
切り替え単位・追加費用・英語サポートを確認する
以下は、製品を問わず使える確認項目です。英語画面を検討する候補ごとに、必要な質問を選んでください。サポート窓口やマニュアル、タイムゾーンの事実は今回集めていないため、23製品のどれについても対応の有無を判断していません。
| 確認項目 | 対象製品 | そのまま使える質問例 |
|---|---|---|
| 言語の切り替え単位 | 前掲23製品のうち英語画面を検討する候補 | 言語は従業員ごと、アカウントごと、事業所ごとのどの単位で設定しますか。同じ事業所で日本語と英語を使う従業員が混在する運用はできますか。 |
| 切り替えの操作と維持 | 同上 | 表示言語は本人が変更しますか、管理者が設定しますか。再度ログインした場合や別の端末から利用した場合、設定した言語はどうなりますか。 |
| 共有端末の表示 | 同上 | 共有端末では誰の設定が表示言語に反映されますか。日本語を使う従業員と英語を使う従業員が続けて打刻する場合の手順を教えてください。 |
| 英語表示の追加費用・条件 | 同上 | 英語表示に追加オプションの契約や設定が必要ですか。必要な場合、利用対象と費用が発生する単位を明記した見積をお願いします。 |
| 英語での問い合わせ対応 | 前掲23製品すべて | 英語で問い合わせできますか。利用できる窓口、受付時間、質問できる利用者の範囲、別途契約の要否を教えてください。 |
| 英語のマニュアル・ヘルプ | 前掲23製品すべて | 英語のマニュアルやヘルプはありますか。打刻、申請、承認、管理のうち、どの操作の説明が含まれていますか。 |
| タイムゾーン・時差 | 前掲23製品すべて | 海外拠点を含める場合、打刻時刻・勤務日・集計の基準となるタイムゾーンはどう設定しますか。現地の時刻と日本側で見る時刻、日をまたぐ勤務の扱いを教えてください。 |
| 海外拠点での利用条件 | 前掲23製品すべて | 当社が予定する国・地域から利用できますか。現地の勤務ルールを扱うために必要な設定や追加契約、確認すべき利用条件を教えてください。 |
「追加費用の記載が見つからなかった」と「追加費用がかからない」は、違う回答です。費用については、希望する利用者・端末・機能を指定した状態で各社に確認し、その構成が分かる記録を残してください。
e-就業OasiSは英語表示切替機能が有償の追加オプションと確認できているため、「有償オプションを利用する前提で、対象となる利用者と画面、費用が発生する単位を教えてください」と聞けます。出典
国内の外国籍従業員と、海外拠点の利用予定を分けて伝える
国内拠点で英語表示を必要とする場合は、従業員と承認者の言語、端末、必要な操作を中心に質問します。海外拠点も対象にする場合は、それに国・地域と、時刻をどの拠点の基準で管理したいかを加えてください。
海外利用では、英語表示についての回答だけで確認を終えず、前の表のタイムゾーン・時差・利用条件への回答もそろえます。複数の国や地域をまとめる予定なら、一括して「海外対応」と聞くより、予定する拠点ごとの条件を示したほうが、回答の対象を明確にできます。
現地で打刻した日時を本社側がどう見る必要があるか、承認する人はどの拠点にいるかも、問い合わせに添える内容です。本稿から海外拠点での利用可否や、現地の勤怠ルールへの適合を結論づけることはできません。
回答は「確認できた範囲」「条件」「残る質問」に分けて残す
各社の回答を比較するときは、同じ欄にそろえて記録してください。短い「対応」の回答だけが並ぶと、打刻だけを説明した回答と、申請・承認まで含めた回答の違いを見落とすおそれがあります。
| 記録する欄 | 残す内容 |
|---|---|
| 対象製品と回答日 | 製品名、回答を受けた日、資料や回答の参照先 |
| 自社から提示した条件 | 利用者、言語、端末、必要な操作、利用拠点 |
| 確認できた範囲 | 英語になる画面・表示、利用できる操作 |
| 利用に必要な条件 | 追加設定、オプション、機器、利用対象に関する条件 |
| 残る質問 | 画面ごとの説明が足りない箇所、回答に含まれていない操作 |
| 次の確認 | 追加質問、画面説明の依頼、利用環境を使った操作確認 |
社内の選定記録では、必須の操作と条件がそろった候補、条件を受け入れれば残せる候補、回答待ちの候補を分けます。「今回の調査範囲では確認できず」のまま回答待ちにすることは、製品の欠点を記録することではありません。採用判断に必要な根拠がまだそろっていないことを示します。
また、この記事の公式ページによる確認結果と、その後に個別に受け取った回答は、確認日と出典を分けて保存してください。後から条件が変わった場合も、どの時点の説明を基に検討したかを確認できます。
トライアルやデモでは、英語表示で一連の操作を確かめる
候補を残した後は、トライアルやデモを利用できるか、各社へ確認してください。その機会を得られたら、必要な操作を英語表示で行い、公式ページや回答で説明された範囲と照合します。ここで挙げるのは今後の確認手順であり、SaaS Facts が実施した試験の結果ではありません。
- 言語を設定する。 従業員と承認者それぞれの設定方法を確認し、予定する言語の組み合わせにする。
- 打刻する。 利用予定の端末から出勤・退勤を記録し、受付結果や案内の表示を読む。
- 申請する。 自社で使う申請を選び、入力欄、選択肢、送信後の状態が必要な言語で分かるかを見る。
- 承認・差し戻しを確認する。 承認者側で処理し、従業員側で結果やコメントを読めるかを確かめる。必要な処理の提供可否も併せて確認する。
- 再度利用する。 再ログインや共有端末の利用者変更後に、表示言語がどうなるかを確認する。
一部の画面に日本語が残ると説明を受けた場合は、その画面が自社の必須操作に含まれるかを判断します。必要な操作に含まれるなら、利用者が理解できるか、社内の説明で補えるかを確かめ、条件として受け入れるかを決めてください。
操作確認の結果は、製品名と利用条件に加えて、確認した画面、表示言語、残った疑問を記録します。「英語で使えた」という感想だけで終えず、誰がどの作業を完了できたかを残すと、社内説明の材料になります。
比較表と「自社条件で絞る」で候補を確かめる
本稿の表で確認できるのは、SaaS Facts が公開する23製品の英語画面の判定、対応言語の記載、対応範囲の読み取り、候補となる6製品の主な打刻方法・申請・承認です。国内市場全体を網羅した結果や、製品の優劣を示すものではありません。
必要な画面の対応範囲を確認した後は、他の選定条件も同じ製品単位でそろえます。英語画面の条件を満たすことだけで、料金、契約、連携まで自社に合うと判断しないようにしましょう。
比較表で、値と出典を同じ項目で並べる
23製品の比較表で対応言語・打刻方法・申請・承認の値と出典を並べて見るから、各項目を横断して確認できます。料金・契約条件・給与計算ソフトとの連携など、今回の本文で扱っていない項目も、比較表で確認を進めてください。
比較表を使うときは、最初に英語画面の判定と問い合わせ結果から残した候補を決め、次に自社の必須項目を見る順にします。出典に条件が書かれている場合は、その条件も社内の比較記録に移し、短い値だけを切り出して判断しないことが大切です。
「自社条件で絞る」で、英語画面を必須条件にする
「自社条件で絞る」で英語の操作画面を必須条件に選び、他の条件と組み合わせるへ進み、必要な打刻方法や連携などの条件を加えて候補を確認します。「今回の調査範囲では確認できず」の項目は問い合わせ事項として残し、本稿の問い合わせ票と照合してください。
入力する条件は、会社として必須のものと、追加の条件を受け入れられるものに分けます。英語表示の追加オプションを許容するか、管理画面まで英語を必要とするかなどを社内でそろえてから使えば、候補を残す理由を説明できます。
最終判断に残るのは、必要な画面と自社の運用の確認
問い合わせ前に整理できるのは、公式ページで確認できた事実と、確認できなかった項目です。英語での問い合わせ対応、英語の資料、タイムゾーン、海外拠点の利用条件については各社の回答を集め、実際の英語表示や用語は操作できる機会に確かめてください。
候補を社内に示す際は、製品名、英語画面の判定、公開情報で確認した範囲、自社の必須操作、残る問い合わせを一緒に記載します。必要な画面と利用条件が確認できた候補から、料金・契約・連携を含む選定へ進めてください。
